今日アップした「こねこを拾ったはなし」の続きが書ける気がしないのですみません、ネタだけ。
ツイッターのネタ垢に垂れ流していたものと同じものですけども。
あの後帝人君は良い子にしていれば帰してもらえるに違いない、と思い込んで良い子にしようと努力します。お医者さんの注射だって我慢するし、食事に嫌いなピーマンが出てきても食べる。勉強は臨也さんが教えてあげるねって言うので得意じゃないけど大人しく頑張ってる。元々身体を動かすのが得意じゃないインドア派なので外に出れないこと自体はそこまで苦痛じゃないんですがお母さんに会えないのが唯一の不満点。でもそれ以外は臨也さんがすっごく優しい。歯磨きはもう自分でできるのに臨也さんがしてくれるし、お風呂も臨也さんが手で洗ってくれるし、臨也さんのあれを触るのも最初は気持ち悪いし怖かったけど上手にできたら褒めてもらえる。怒ったり怒鳴ったりしない臨也さんに帝人君はどんどん慣れていっちゃうんです。
で、ときどき臨也さんが機嫌のいいときに「どこか行きたいところはある?」って聞かれて「お母さんのところ」て言うんですよ。臨也さんはぴくってこめかみを引き攣らせるんですけど帝人君は気付かない。それで臨也さんは帝人君と目を合わせて聞きます。お母さんに会いたいって言うけど、お母さんは帝人君に会いたがってるのかな? もし会いたがってるのならどうして会いに来ないのかな? 笑顔のまま言われた言葉に凍り付く帝人君。帝人君は臨也さんがとっても優しいので誘拐されたっていう意識がない。預けられたくらいのイメージ。というのも臨也さんが再三「ここは帝人君の家だよ」って言うせい。それで帝人君は僕の家なのにお母さんが会いに来ないのは臨也さんの言う通りもう僕に会いたくないのかな、そうなのかなって思って涙が出てくるん。臨也さんはその涙を丁寧にぬぐってあげて、俺がいるだろって慰めるよ。
そんな感じで帝人君を懐ないないして可愛がってる臨也さん。帝人君の拡張には玩具も使ってるけどここはソーセージを推したい。拡張に使った翌日にそれが朝ご飯として出される。ほら、昨日はこれくらい頬張れたんだよ、もうすぐだねって笑顔で言われますよ。ゴムつけてるし湯がいた後に焼いたものだから衛生的に問題はないし帝人君も子供だからなんか気持ち悪いなって思いつつも食べます。子供ってソーセージとか好きだよね。もしこれがもう少し歳を重ねていたら帝人君の嫌悪感は半端なかったことでしょう。
子供の無垢さに漬け込んで色々やらかす臨也さん。そうやって拡張して、そろそろ初めてを迎えてもいいんじゃないかなって思ったころに突然海外に行かなきゃいけない用事が臨也さんにできます。情報屋さんのお仕事絡みで。当然帝人君も連れて行こうとするんですけど依頼主(たぶん粟楠とかそのへん)に「元の場所に返してこい」って言われるん。臨也さんは、えーせっかく懐いてきたのに嫌ーとか言うんだけど、こんな話が出たのは帝人君を攫ってというか拾って一ヶ月か二ヶ月くらいかなー。まだまだ警察が捜し回っているので海外に連れていくのは厄介だし、そもそも臨也さんが帝人君可愛い可愛いして遊んでるせいで情報屋業がおろそかになってるんですよ。それで粟楠あたりに断れない仕事をいれられた的な。臨也さんは帝人君連れてくーって言ってたけどクライアントが絶対ダメって言うから渋々帝人君を元の場所に返します。絶対また迎えに行くからね、しばらくお別れしようって。帝人君が拉致られたのが神社とかだといい。帝人君の暮らしていたあたりがどんな風土かわからないのですが、神社で攫われたときにそこの地域に住む年配の人たちは「神隠しだ」とか噂していたらいいよね。もちろん若い世代、帝人君の両親世代はんなことあるかって突っ込んでる。だけど何の痕跡もなく突然消えたことでもう神隠しでもなんでもいい、生きて帰ってきてほしいって願ってる。
二ヶ月とか経っちゃうと生きてるのは絶望的って言われたころに帝人君がひょっこり帰ってきます。そらもうすっごく嬉しいんだけど帝人君がなんか変。それで警察とか病院とか連れていかれて、性的暴行を受けていたことが明らかになるん。両親はそらもうショックです。男の子なのにって。病院では暴行者の痕跡がないか確認しまくるんだけど当然そんなものを残す臨也さんじゃありません。警察は犯人の顔を覚えていないか帝人君に聞くんですが、帝人君は左右に首を振るよ。臨也さんに「俺のことを誰かに教えちゃだめだよ。帝人君、誰にも言わないし内緒にするって言ってくれたものね」って言われてたから。臨也さんが怖いって気持ちがないわけじゃないけど、一緒に暮らしてた間に帝人君は臨也さんは悪い人じゃないっていう意識もあるわけです。いつか迎えに来るって言ってたから、そのときはお母さんも一緒に行こうくらいの気持ち。子供の発想って意味わかんねーですけど帝人君は臨也さんのことをそれくらいには気に入ってたよ。で、帝人君両親は帝人君が誘拐されて暴行受けてましたみたいなことを言いたくないから神隠しに遭ってたって言うようになるん。ニュースで流れるからバレるけど。
まーそれで母親もノイローゼになったり、父親も会社やめたりとかあるん。それで引っ越して新しい土地で心機一転暮らすかもしれません。幸い何故かお父さんはすぐに前の職場より給料のいいところに勤められたり、引っ越し先の住まいもすごくいい物件が希望の値段で借りれたるとかあるんじゃないでしょうか。そこで帝人君は健やかにすくすく成長していくわけです。親友もできました。ノイローゼになっていたお母さんも病院に通うことでなんとか生活はできるようになりました。
帝人君は小学校高学年くらいに、上にお兄さんがいる同級生の子とかにえろ本とかえろ雑誌を見せられたりするんですよ。そこにあったのは自分が臨也さんにされてたのと似たようなこと。え? ってなる帝人君。もう臨也さんの顔とか覚えてないし、されたことを詳しく思い出せるわけじゃないけどそういうのを見た瞬間に一気に全身に怖気が走り気持ち悪いってなるん。そのままトイレで吐いちゃったりもする。犯人を今更捕まえることはできないけど(帝人君が覚えてないってことと、当時帝人君がちゃんと警察に言わなかったせい。時効はまだきてない)自分がどういう目で見られていたか今更自覚して帝人君涙目ですよ。そんなことがあったせいで帝人君は同級生のおませな子がするアダルトトークがすっごい苦手。このときくらいから人に触られるのも嫌がるようになればいい。親友だけは別枠的な。
中学校に上がって、一年二年と経てば同級生の中にはガタイのいい子も出てくるようになります。彼女できて初体験済ませましたとかいう子もいる。そういう子とトイレで隣になったときに自分のお子様ご子息と違ってズル剥けなの見てまた吐きそうになったりしてます。体育の着替えの時間もすげー苦痛。なので集団で風呂に入らないといけない修学旅行とか泊まりの校外学習系は全て欠席しております。親友は中学に上がるときに引っ越していないから行ってもいまいち楽しくないしーとかね。こんな帝人君ですが、いつも心のどこか「いつか誰かがこんな場所から連れ出してくれる」って思い込んでるん。よくある厨二病ワードですが、臨也さんの「迎えにくるよ」が無意識下にあるせい。帝人君覚えてないのにそういう心を縛ってるワードがあると大変萌えます。
中学時代をそんな感じに過ごしつつも高校は親友に誘われ池袋へ。中学時代は人とあまり関わりたくないから学校以外は引きこもりでネットでの交友関係は多彩だった的なね。ダラーズも作ってる。池袋ではもち臨也さんに会いますよ。でも帝人君は覚えてないからはぁ、どうも、みたいな反応。臨也さんパーソナルスペース近いから最初は近づかれる度に顔引き攣らせてたら可愛いよねーでもそれも次第に慣らされてくるん。臨也さんは帝人君のそういう態度に変な顔しないし、なんか優しいし。でもときどき変なことは言う。「もう子猫じゃないよねえ」とか「あと五年かな?」とか。臨也さんにとってショタ帝人君は人間じゃなく本当に『子猫』だったんです。人権? 猫に人権ないけど? 的な。でも高校生になって、ていうかその前にダラーズ作ってるしなんか面白いことやってるしで臨也さんの中で子猫→人間に進化してました帝人君。あと五年、は成人するまでって感じで。成人しちゃえば何してもおk的な。一緒に海外も行けるよ! そのために合意でお付き合いできるようにならなきゃねってなってる。拉致らないのは相手が人間だから。あとダラーズ面白いし。なので臨也さんはちゃんとくどくよ。
色々あってお付き合いするようになって、初めてベッドを共にするときに帝人君は他人に触られることが嫌いなことを告げます。過去にあったことも言わないと不誠実かなって思ってそれも言うん。臨也さんは優しい笑顔で「知ってるよ」と言います。帝人君は臨也さんは情報屋だし、当時は大きなニュースにもなったから少し調べればわかることだからやっぱり臨也さんは知ってるのかと思いつつ、知った上で付き合ってくれてるんだってほっとするんだけど、臨也さんはそんな帝人君の安心した顔を見ながら嬉しそうに頷くん。「大きくなったね」「俺以外と誰も付き合わなかったんだね、嬉しい」って身体の線をなぞるようにたどられながら言われて、帝人君は最初どういう意味かわからなかったんだけど「俺が迎えに行くって言葉覚えてた?」と言われてようやくわかり、その瞬間に吐き気がわくんです。でも嫌悪感と同時に付き合おうと決意した愛情ももちろんあるから愛情と憎悪の責めぎあいみたいになる。そんな帝人君を見て臨也さんは、本能的な拒絶を理性で押し込もうとするのは人間くらいだよねぇ、って愛しそうに帝人君の頭を撫でてあげるのでした。
トラウマをほじくり返す臨也さんはとても素敵だなって思うのです。
PR